「106万円の壁」|現状と今後の改正、週20時間の壁を徹底解説



【2025年9月版】東京都で考える「106万円の壁」|現状と今後の改正、週20時間の壁を徹底解説

【2025年9月版】東京都で考える「106万円の壁」|現状と今後の改正、週20時間の壁を徹底解説

2025年の法改正で「106万円の壁」に関連するルールが段階的に見直されます。
本記事では、東京都の読者向けに、現行のルール・今後の改正(施行待ち)・最低賃金と、働き方別の手取りシミュレーションをまとめました。

このページの前提: 2025年9月時点の公表資料をもとに作成。将来の施行日は政令で確定します。最新は下部の「参考リンク」で確認してください。

いま有効なルール(現行制度)

パート・アルバイトが社会保険(健康保険・厚生年金)に強制加入となるのは、次の5条件をすべて満たした場合です。

  • 週の所定労働時間が 20時間以上
  • 月額賃金が 8.8万円以上(賞与・残業代を除く)
  • 雇用契約が 2か月超 見込まれている
  • 学生でない
  • 従業員 51人以上 の企業(厚生年金の被保険者数ベース)

※いずれか一つでも満たさない場合は「強制加入」にはなりません。勤務先が任意適用の手続きをしている等で加入できるケースはあります(要確認)。

2025年の改正で決まったこと(施行待ち)

  • 賃金要件(8.8万円)の撤廃:将来は「週20時間以上」等の時間要件で判定(施行日は公布から3年以内の政令日で確定予定)
  • 企業規模要件の段階的撤廃(2027〜2035年):36人超→21人超→11人超→全企業へ拡大
  • 個人事業所の適用拡大(2029年10月〜):常時5人以上・全業種が対象(既存は当面除外)

※賃金要件撤廃は「決定済み」ですが、現時点では未施行。当面は現行の「5条件すべて」で判定されます。

東京都の最低賃金

  • 2024年10月1日〜:1,163円
  • 2025年10月3日〜:1,226円(公示済)

東京都は賃金水準が高いため、賃金要件撤廃後は「週20時間以上」で加入対象となる人が増える見込みです。

将来スケジュール(見込み)

年予定されている変更 2027年10月企業規模要件:従業員36人以上の企業まで拡大 2029年10月個人事業所(常時5人以上・全業種)も対象に 2032年10月従業員11人以上の企業まで拡大 2035年10月企業規模要件が完全撤廃(全企業対象)

手取りシミュレーション(東京都・概算)

比較の前提:月=4.33週、19.5h/週は社保なし(基準未達)、20h/週は社保あり(5条件を満たす想定)。
社会保険の個人負担はモデル率:健康保険 約5.0% + 厚生年金 9.15% + 雇用保険 0.6% ≒ 合計 14.75%(概算)。所得税・住民税等は考慮外。 時給 働き方 月間時間 月収(総支給) 社保個人負担 月の手取り(概算) 年間手取り(概算) 差額(19.5h基準) ¥1,100 週19.5h(社保なし) 約84.4h ¥92,878 — ¥92,878 ¥1,114,536 — 週20.0h(社保あり) 約86.6h ¥95,260 ¥14,051 ¥81,209 ¥974,508 ▲¥11,669 / 月(▲¥140,028 / 年) ¥1,200 週19.5h(社保なし) 約84.4h ¥101,322 — ¥101,322 ¥1,215,864 — 週20.0h(社保あり) 約86.6h ¥103,920 ¥15,328 ¥88,592 ¥1,063,104 ▲¥12,730 / 月(▲¥152,760 / 年) ¥1,300 週19.5h(社保なし) 約84.4h ¥109,766 — ¥109,766 ¥1,317,192 — 週20.0h(社保あり) 約86.6h ¥112,580 ¥16,606 ¥95,974 ¥1,151,688 ▲¥13,792 / 月(▲¥165,504 / 年)

※本表は概算です。実際の保険料率(健康保険の料率・介護保険の有無・標準報酬月額の等級)、雇用保険率、所得税・住民税の有無等により手取りは変動します。
※「週20hで社保あり」は、現行の5条件すべてを満たす企業・契約を想定しています。

参考リンク(一次情報)